私の彼は王子で死神

(怖い。)


笑いながら犬を痛めつけている男の子達の顔が心底恐ろしかった。


(誰か呼んでこよう。警察とか。)


見つからないように壁に隠れながら後退りしたその時。冷たい、氷のような声が聞こえて来た。


『想像力がない馬鹿は万死に値する。』


驚いてそっと覗くと文庫本を片手に持った王子がそこに居た。


いつもの様に微笑んではいる。


でも違う。


一瞬であたしの身体に鳥肌が立った。