『.....。』


『まぁいいわ。でもこの子...名前は? 』


『あたしの名前は...』


『舞だ...。』


(あれ? 何で王子...あたしの名前知ってるんだろう?)


不思議に思って王子を見るとふぃっ、と顔を逸らされてしまった。


『じゃ、とりあえず舞ちゃんを皆に合わせなきゃね。意見を聞かなくちゃ。』


『いいだろう。』


『じゃ、行きましょ。』


春影さんが嬉しそうに腕を組んでくる。


『あの...学校は...。』


恐る恐る言った言葉は二人に見事に無視されあたしは引きずられるようにしてその場を後にした。