私の彼は王子で死神

『はっ、お前に俺の何が分かる? 優しくて、親切な王子か? そんなの嘘に決まってるだろ? 』


『確かに王子の事は全然知らないよ! でも悪い人じゃない。』


『ふーん...面白い。』


王子は手首を軽く捻ると鎌は消えてしまった。


片膝を立ててあたしと目線を合わせて笑う。


綺麗に口の端だけを持ち上げた笑い方。


顔が整ってるから尚更迫力があって怖い。