しかも、王子が死神なんて信じられない。


『か...鏡くん? 落ち着いて? 』


『黙れ、女。』


冷たく鋭い目で一喝されてあたしは震え上がった。


『すっ...すみませ...』


『ひとつ教えてやる。俺は弱い者いじめが大好きだ。』


こっちをちらりと見る。


(犬の件、あたしが居たの知ってたんだ! )