(どうしよう...誰か。)


男がゆっくりこっちに顔を向ける。


『見られたか...女を殺るのは嫌いじゃないぜ? 』


『やだっ...。』


身体が動かない。


近づいて来て銃口を向けられた時にはもう何も考えられなかった。


『お嬢さんで記念すべき十人目だ。』


(もう...駄目。)


ぎゅっと目を瞑った。


その時。