『いや…本当、悪りぃ…』

しゅん、と項垂れる嵐に冬夜が人差し指でコツコツ机を叩く。


『何故、盗み聞きをしていた? 』


『だぁってよぉ~氷夜がお前と姫ちゃんがヤったかどうか調べて来い…って言うからさ~』


『ヤったかどうかだとぉっ!!!』


…う~わ、鬼神降臨。
冬夜って顔が綺麗だから怒ると凄く迫力あるんだよね。


『だ、か、ら~俺は嫌って言ったんだぜ? 別に他人がいちゃついてるの見たって興奮しないし…仕方ね~だろファミリア追い出されたら行くとこね~し』


『あんのくそ親父っ…八分刻みにして煮て焼いてばらばらにしてやるぁっ! 』


もしもし、冬夜さん? キャラ違い過ぎませんか?


王子って言うより族のヘッドみたいですよ~。


…怖いから言わないけど。