(えっと...。)


周りを見渡すと路地裏に入っていく姿。


あたしは慌てて後を追った。


早朝だからか人は全然居ない。


『か...鏡くん? 』


恐る恐る王子の名前を呼んでみるけど静けさだけ。


奥へ奥へ進むと話声が聞こえて来た。


『お前は何人殺した? 』


(ええっ! こっ...殺したっ?)


物騒な事を言っているのは確かに王子の声。