『舞さんは優しい方。』


『姫もだよ? わざわざ会いに来てくれてありがとう。』


お互いに笑い合う。


『私の遺体がファミリアの地下奥深くにあります。それをお兄様に...そうすれば...きっと...。』


だんだん姫の姿が透明になって...消えそう。


『氷夜さんは知らないんだね...分かった! 』


『お願いします...舞さん
...もう一人の別の私。』


『姫っ! また...会えるよね? 』


あたしの問に答えず、最後ににっこり微笑むと。


姫の姿は消えてしまった。

『安心して...絶対見つけて見せるから。』


...絶対。