『ごめんなさい』


『誰? 』


あたしと同じ顔の女の人が頭を深く下げた。


『光の...姫君? 』


『お兄様は本当は誰よりも優しいお方...私が愚かだったのです。気持ちに正直になりすぎたから。』


そう言った姫の瞳から大粒の涙がぽろぽろと流れ落ちて。


それが余りにも儚げで。


顔は一緒だけど、気の強いあたしとは正反対なその姿に思わず。


『姫が謝ることないよ! 好きな人と一緒に居たい気持ち...分かるもん! 』


って言った。


『舞さん...あなたは確かに私の生まれ変わり...でもあなたは私ではない。お兄様はきっと、分かってる筈...でも。』


『あの...ちょっとは分かるよ? 死んじゃった大切な人が同じ顔で現れたらあたしだって...。』


冬夜の顔が不意に浮かんだ。