『助っ人参上~。』


(あの声は...。)


『春影さん! 』


『冬夜様、参りました。』

『ドラマチックだねぇ... ふふっ。』


『秋雲さんに...夏月くんっ! 』


(みんな...来てくれた。)

『お前達...どうして? 』


冬夜が呆然とした顔で言った。


『あら...付き合い長いもの。分かるわよ? 』


『...春影。』


『ふっ...あははははっ。皆揃って僕に...ファミリアに逆らうつもりか...楽しくなって来たね。』


『氷夜さん...。』


『今日は引こう。姫に会えて嬉しかったよ? 君は僕の物だ...今に解る。じゃあね。』


そう言って氷夜さんは闇に消えた。


『次はNO.2が来るからね? 頑張って。』


声だけが廃工場に響き、そして静かになった。