私の彼は王子で死神

『ここは廃工場だ...冬夜を呼び出した。勿論一人で来るように言ってある。こいつが...。』


高城君を指差す。


『冬夜を...。』


『止めてっ...高城君お願い...。』


『ごめんね...。』


扉から逃げるように高城君が出て行ってしまう。


『待ってっ! 』


追いかけようとしたあたしの腕を掴むと。


『さぁ...ショータイムだ....。』


心底楽しそうに。


奴は笑った。