僕の彼女は天使様

(やっぱり待ってられない。)


心配でたまらない。


何かあった時の為に携帯を握りしめ私は路地裏へ急いだ。


(えっと...警察は110だよね。)


でも、初めて見るロイのあの顔。


いつも柔和な笑みを浮かべている顔が、完全な無表情だった。


何かを押し殺しているような。


(嫌な予感がする。)


私は走り出した。