僕の彼女は天使様

二人で塩を買って帰ると。

『ロイ、嬉しそう...何かあった? 』


『咲さん、あの。』


『二人だけの秘密...なぁ、ロイ? 』


『ちょっと龍! あんたまさか! 』


ルイさんが包丁を持ったまま振り向いた。


『あぶな...っ! 違うって!話しただけっ...そんなに信用ないの? 俺? 』


『ないっ! 』


ガックリ大げさに肩を落とす龍さんの代わりに僕が否定すると。


『ロイくんが言うなら信用する。』


ルイさんが言った。


『ひでぇ...。』


龍さんのその一言で。


僕達は笑い合った。