僕の彼女は天使様

今度は咲さんが龍さんの背中を叩いた。


スーパーへ行く道のり、歩きながら龍さんの横顔をじっくり見ると。


(やっぱり格好いいですね。)


鋭さと優しさ両方持った瞳。


薄く形の良い唇にすっきりした鼻筋。


額に軽く掛かる黒髪。


(僕とは全然違います。)


『くくっ...。』


小さく笑う龍さん。


『咲...ロイの事好きでたまんない...って感じだな?』


『え? そうなんですか? 』

『ああ。あいつ感情あんまり出さない奴だったから尚更分かる。』