僕の彼女は天使様

『あっ、パパからだ。』


慌て携帯に出ると優希は今までの出来事を話し始めた。


『うん...大丈夫...助けて貰ったから...うん。分かった、待ってる。』


話し終わると。


『パパ今から来るって。ルージュにお礼したいって言ってるんだけど...いいかな? 』


『ああ。俺からも説明しといた方がいいだろ? 』


かっこいい事言ったけど本当は優希と一秒でも一緒に居たかったから、なんて言えないからな。


暫くして。


『優希? 』


人間離れした独特の雰囲気を醸し出した男が優希の名前を呼んだ。