僕の彼女は天使様

『僕にくっっくなっ! 』


その天使。


ティアはさっきから僕にしがみついて離れない。


不幸中の幸いにティアは女だった。


兄上に続いて男にキスされるという恐怖は回避された訳だが...。


『ティアちゃん、本当に可愛いよねぇ。』


花梨さんがうっとりと言った。


『キラキラ金髪サラサラストレートに真っ白な肌。青い瞳に薔薇色の唇...私が男だったら襲ってるよ? 』

(花梨さんっ...あなたの方が何倍も美しいっ...。)


『蓮大好きっ!』


ティアがますますしがみついて僕に顔を近づけて来た。


『キスは止めろっ! こらっ! 』