僕の彼女は天使様

『あなたは打たれ強いらしいですね? どこまで耐えられますかな? 』


腹を蹴られる。


『...うるせぇぞ...外道が...。』


『まだまだ元気そうですね? 』


他の人狼が唸りながら一斉に僕に襲いかかって来た。

ティアは遠くなる意識を必死で保つ。


霞む視界で前を見ると蓮が人狼達に殴られ、蹴られ、引き倒されている。


『止めて...蓮...死んじゃうよ...。』


身体を捻ると身体と木をくくっていた縄が揺るんで落ちた。


『んっ...ああっ! 』


身体を動かすと翼が強く引かれ激痛が走った。


『蓮っ...いいから...逃げて。』


その時。