『蓮様、あなたが花梨様の事で苦しんでいらしたのは知っております。』
ケルベロスがじっ、と僕を見る。
『目を閉じて下さい。』
言う通り瞳を閉じる。
『誰の顔が浮かびますか?
花梨様ですか? 』
(違う...笑ってるティアの顔。)
『前に進むと言う事は誰でも躊躇するものです。しかし恐れて進まなければ大事なものを見失なう事だってあるんですよ? 』
諭すような優しい声。
いつもは憎まれ口ばかりのケルベロスなのに。
僕は不覚にも涙ぐんでしまった。
ケルベロスがじっ、と僕を見る。
『目を閉じて下さい。』
言う通り瞳を閉じる。
『誰の顔が浮かびますか?
花梨様ですか? 』
(違う...笑ってるティアの顔。)
『前に進むと言う事は誰でも躊躇するものです。しかし恐れて進まなければ大事なものを見失なう事だってあるんですよ? 』
諭すような優しい声。
いつもは憎まれ口ばかりのケルベロスなのに。
僕は不覚にも涙ぐんでしまった。

