僕の彼女は天使様

それから一ヶ月。


ティアは僕の側を片時も離れなかったし、僕もティアの純粋さに癒され、大事に思うようになっていた。


もし妹が居たらこんな感じなのかも知れないな。


月の綺麗な夜、ティアは花梨さんの部屋に遊びに行っていた。


王宮のバルコニーで月を眺める。


『蓮様。』


『ケルベロスか。』


ケルベロスが隣に座った。

『花梨さまのご結婚の日取りが決まりました。』


(変だ...あまり苦しくない。こんなのおかしい。)