何時間経ったか次第にすすり泣きと笑い声が聞こえて来て安堵致しました。


『…さて…参りますか』


ぎゅっ…と伸びをして振り返ると二階の窓が勢い良く開け放たれ明様が。


まるで私が居たのを知っていたかの様に拳を上に上げ、ぐるぐるまわしておられます。


今日一番の笑顔を見せて。

『さよなら、明様。またお会いしましょう』


軽く一礼して呟くと私はその場を去ったのでございます。


今日は色々ありましたが気分はすこぶる上々。


尻尾をぴん、と上に上げ歩き出しました。


長々とお話致しましたがこれにて私のお話は終わりでございます。


これからもマスター共々宜しくお願い致します。


何かありましたらいつでも私をお呼び下さい。皆様の為なら飛んで参りますよ?


では、おやすみなさいませ。









おわり