僕の彼女は天使様

私も歳を重ねた…と言うか丸くなったのでしょうか?


それこそ若い頃は誰彼構わず牙を剥いていたのですが。


あ、これはまた別のお話。機会が有れば皆様にご披露する事もあるでしょう。


『さて、これからどうしますか? 』


『決まってる。家に帰るよ…でも今度ケルベロスのマスターに会って話してみたいな』


瞳を輝かせてさっきまでとは別人の様に笑う明様。


『そうですね、是非』


きっとマスターは面倒くさそうにしながらもいそいそと人間界に来る事でしょう。


基本あの方は世話好きですからね?


『では夜も遅いですし、お送りします。背中にお乗り下さい』


『…いいの?』


『特別です。風を切るので気持ち良いですよ』


『うん!』


そして私は明様を背中に乗せ、毛皮をしっかり掴むよう注意するとビルの屋上から夜の街へちょっとした冒険に連れて行って差し上げたのでございます。