僕の彼女は天使様

耳を澄ますと、どうやら向かいのビルの屋上から聞こえて来るようです。


非常階段がありましたので取り敢えず上まで登って見ますと、制服姿の...中学生ですかね?


男の子の華奢な背中が目に入りました。


『こんばんは。』


挨拶してみました。


ゆっくり振り返ったその方は、、暗い瞳で私を見詰めると一言。


『あっちへいけ。』


震える声で呟くと、また背中を向けてしまわれたのです。


ほっとく訳にもいかず、その場に座ってどうしたものか考えていますと。


『天国ってあると思うか? 』


小さな声が聞こえてきましたので。


『ありますが...貴方様がそこから飛び降りて死亡された場合、確実に天国には行けないと思われます。』

と、正直に申し上げました。