僕の彼女は天使様

『あっという間に結婚されて...お子様も産まれ、幸せに暮らされますでしょうね? 』


私はにっこり微笑んで見せました。


それこそ、何も解らない純真な幼児の様に。


『...僕は...姉が幸せなら...それで...。』


『はい? 』


『...すみません...少し出ます。』


瞳を伏せたまま譲様は店を出て行ってしまわれました。


ちょっと意地悪過ぎましたか?


でも。


『これではっきりしましたね? 』


後は...。


『あれ? 譲は? 』


秋様のお気持ちです。


私の勘が間違ってなければきっと。