僕の彼女は天使様

『...はい。非礼をお許し下さい。』


なんと礼儀正しい好青年でしょうかっ!


私、感動致しました。


マスターに爪の垢でも煎じて飲ませたい位でございます。


『姉はいつも男の人と上手くいかなくて...姉は本当に優しいんです。初めて会った時も僕に良くしてくれて、いじめっ子から助けてくれたり、勉強を教えてくれたり...それなのに。』


(...おや? これはもしかしたら...。)


『秋様は素敵な女性ですから男性はほっとかないですよ? 』


ちょっとした罠を、掛けさせて頂きましょう。


『...そう...ですね。』


譲様の海の様な瞳が僅かに凪いだ様な気がします。