僕の彼女は天使様

鼻を抑えうずくまる男性を無視して私は女性に手を差し伸べ言いました。


『お名前は? 』


『あ....秋。名高 秋。』


『では秋様、ここを立ち去ると致しましょうか? 』


私がにっこり笑うと秋様はぼんやりと私の手を握ったのです。


『まだ夜は長い...一緒に楽しみましょう? 』


せっかく人の姿になったのです。


連れ合いが居た方が良いでしょう?


私達はお互い手を取り合って。


その公園を後にしたのでございます。