僕の彼女は天使様

『...はっ...やぁっ...も....だ...め..。』


怖い。


汗で湿ったロイの背中に無意識に爪を立てる。


『くっ...は...ぁ..。』


少し眉を寄せ苦しそうにしたロイが一層激しく動き。私を力強く抱き締めた。


『あっ...あああっ! 』


もう。


逃れられない強い衝撃で。

(........限界...。)


意識がゆっくり遠ざかる。

『咲さん? 大丈夫ですか? 咲さんっ! 』


ロイが青ざめて私の名前を呼んでいる。


『...ごめ...ね? ...大丈夫...だから。』


だから。


心配...しないで。


そして、私は意識を手離した。