僕の彼女は天使様

ナイフの切っ先はロイの腕を掠め、同時に男は殴られその場に崩れ落ちた。


ロイの指先から赤い血が滴る。


駆けよって名前を呼んだけど目の焦点が合ってない。

『私を見て! 』


『咲きさ...ん? 』


『馬鹿っ...早く...病院っ! 』


まだ呆然としているロイを引っ張って、その場を離れ、龍に電話した。