「だいじょぶ?なんか元気ないな?」 「……おう」 「美和ちゃんならさ、7組で友達といたよ。行ってくれば~?」 「はっ!!??行かねえよっ!!」 「お、調子戻ったな」 頬を赤く染めた公弥を見て、尚仁はニヤニヤした。 それを見た公弥は不機嫌そうな顔をして、「帰る」と一言言い、荷物をまとめた。 「え―!帰っちゃうの?今がアタックチャンスでしょ!」 「るせっ!黙れ!!」 1年生の教室は4階にある。公弥はスタスタと階段を降りて3階行ってたが、その足は確実に7組の方向へ向かっていた。