「私だって、っ忘れへんからね!」
俯いた麻穂が、言葉を詰まらせながら言った。
麻穂のそれに続いて、みんなが私に言葉をかけてくれた。
「たまには私たちのことを思い出してや!」
「向こう行っても、またここに遊びに来てな」
「俺ら仲間やし、心ん中ではずっと繋がってるやろ!」
「向こうでも頑張って」
「華奈おらんくなったら寂しいよ…!」
みんな泣きながら、笑顔で、優しく私に言ってくれた。
私は胸がほかほかと暖まって号泣してしまった。
「……みんな、ほんまに、ありがとう…!」
最後は合唱コンクールで歌った歌をみんなで歌った。
みんなで声震わせながら、しゃくりをあげながら熱唱した。
みんなで目を赤くして、ぼろぼろの顔をして熱唱した。
すごく嬉しかった。
そんなことされたら、横浜に行きづらくなるやんか!

