みんなは私を放ったらかしにして話を進めた。 いつのまにか隣りの市のカラオケボックスに1:30集合、ということになった。 終業式の今日は11:30で放課するのだ。 私は照れくさかったけど、嬉しかった。 このクラスはどのクラスより仲がいい。 なぜなら、ほとんどが保育所から今まで同じだから。 みんながみんなを理解しあっているから。 田舎のこの村の近くには、この中学校ぐらいしか通える場所がない。 テレビで“中学受験”とか“学校選択制”なんて話しているけど、この村にはほとんど関係ない。