「まだ抜かんといて。もうしばらくこのままがいい……」



そう言って、手をかざした。


朝日を浴びた指輪がキラキラ光ってた。



「あ、わたしもあんねん。プレゼント」



立ち上がろうとして、慌ててまたしゃがみこんだ。


わたし……今、裸だったあああああ!



毛布を手繰り寄せて、また体に巻きつける。


そんな様子にシィ君はニヤニヤ笑ってる。



「取りに行かへんの?」



「だって……」



シィ君がジリジリと近寄る。



「オレ、早く欲しいなぁ……サンタさん♪」



って、イジワル!


絶対わかって言ってる!



めいいっぱいのけぞってみるものの、


チュって唇を奪われてしまった。



目をぱちくりさせて驚いているわたしの顔を見て、シィ君はプッと吹き出す。


「ホンマ、オレのサンタクロースは可愛いなぁ……」



やさしい目でそう呟くと、またぎゅうって抱きしめてくれた。




胸の中でそっと目を閉じる。


願わくば……


来年も再来年も……


ずっと一緒に過ごせますように。



Merry*Christmas!

。・:*:・゚☆


[完]