気がつくと朝になっていた。


結局わたし達は毛布にくるまって、暖炉の傍で一晩を過ごした。


シィ君は隣で寝息を立てて眠ったまま。



初めてシィ君と朝を迎えてしまったんだ。


改めてそう考えると、ドキドキしてきた。


額にかかった長めの前髪をそっと撫でる。


キスしちゃお。



遠慮がちに彼の頬にチュって口付けた。


すると、シィ君の目がうっすらと開いた。


「あ、ごめんっ。起こしちゃった?」



「んー……」


シィ君は目を擦りながらゆっくりと体を起こす。