第11話
僕達の、一番恐れていた事が、起こった。今の医学では、ここまでだ!

人工呼吸器が、付けられた。両親にも、疲れの顔が、ピークに…。お母さんの、髪の毛はボサボサだ。
   

お父さんも、毎日仕事帰りに、寄ってる。やつれた身体が、…。
   

僕は、学校帰りには、ここへ来てる。いや、来たいんだ!宿題?勉強?そんなもん…
   

僕は、遣り残した事が、ないか?まだまだ、やりたい事が…あるはず。でも…
   

でもね、何も、して挙げれない。声掛けてあげる事だけしかない。無気力…情けないや。
   

彼女一人に、戦わせて…僕は、何もしてあげれない。
   

病室では、”パスーッ、パスーッ!”って、音だけが鳴ってる。
   

24日の朝、看護婦さんがあわただしく出入りしていた。そして、医師が入って行った。