いざ、一口!!!





 ………。




 …うっ……マズっ…。



 何だ…この味……。



 …うっ…飲み込めない……。



 でも出すわけにもいかないし……。



 オレは意を決して飲み込んだ。




 何か、内臓がグルグル言ってる気がする。



 
 拒絶反応だ……。







 オレだけじゃなかった。



 親父も雄介も、そして「美味しそう!」と言っていた静香も、顔が固まっていた。






 でも、ただ一人……怪物がいた。


 
 おふくろだ。




「美味しい美味しい」と言いながら、ガツガツ食べている。




 怪物だ…。