そこから、『サツマイモの味噌汁の作り方』を見つけるのに、そんなに時間はかからなかった。



 やった!あった!

 アタシは真っ黒ファイルを抱え、スキップしながら台所に向かった。


「よし、やるぞ!」



 鍋に、水と煮干しと昆布を入れて火にかけるところから始まった。



 へぇー。こんなとこから始めるんだぁー。

 結構面倒くさいな………。



 そんなことを思いながら、進めていった。



 サツマイモは、アタシが切ったのよりも、もっと必要だった。


 もっと、もっと、こんなに入れんの?ってぐらい必要だった。





 思ったんだけど、アタシん家の年間のサツマイモ消費量は、他のどの家よりも多かったんじゃないかな。