それにしても、ただの糸が、そうめんに見えるなんて……。
 
 私はとうとう支配されてしまったのか?
 
 そうめんに。






 そんなの嫌だ。 

 できれば、うどんの方が良かった。

 って、そういうことじゃない!



 
 ぐぅぅぅー……


 突然腹の虫が鳴った。


「ふんっ。そうめん食べせられるよりは、空腹の方がまだマシだわ」

 小さく呟き、目をつぶった。