「あの子可愛いなぁと思ってたんだよなー。
さんきゅなー、セツ。」
「変んな事しないでよ。私の友達なんだから」
「向こうが望んだらするけどねー」
「変態。」
帰ってメールを送るとすぐに帰って来た。
携帯を閉じて、目を瞑る。
私は、何がしたいんだろう。
最近になってよく思う。
いい友達、幼馴染、そう思っていたはずなのに、どうしてか胸が痛い。
チクっとした痛みが、段々大きくなっている気がしていた。
“じゃあ、仲良くするのやめたら?”
唯の言葉が頭に何度も何度も再生される。あれは、本音でもあったはずだ。
昔から一緒にいすぎるほどいた。
何を話しても面白くて、毎日会っても、話が尽きることはなくて。
そのうち大事になっていた。
だから、手放すのが惜しいと思うようになっていたのかもしれない。
醜い感情だな。
自分で思って、自分で笑えてしまう。
三月が離れないんじゃなくて、
私が三月から離れられないんだという事に
私はまだ気づいていなかった。
