不意に吹かれた風にふとよぎる映像は
淡い風景 セピアの君とモノクロの僕がいる
そしてそっと呟く「時間が戻ればいいと…」
胸にしまったスケッチブック開いて
思い出のページをめくる

桜咲く桃色の花と小さな恋が芽生えました
穏やかな午後の青い海で
静かに君の肩を抱き寄せた

僕にとって君こそかけがえのないものと
気づかないまま今日まできてた
もう一度二人の日々を描くことができたなら

物思う朱色の空に切ない愁いが滲んでる
柔らかに触れる白い雪は
優しく僕の心を凍てつかせる

鮮やかに染まれ この儚き想いよ 届け

抱きしめたぬくもりは
今でも確かにこの手の中にある
変わりゆく季節に吹く風は
あの日の記憶を運ぶ

今、君の匂いがした―。