くらげ

俺を乗せたユウジのインプレッサはゆっくりと駐車場を出た。

信号を越えると、ユウジはアクセルを全開にした。

ブォォォォン!

唸りをあげる水平対向エンジン。強烈な加速G…

「くっ!」

(四輪がこんな加速を!?)

新鮮だった…

バイクに乗っているとき、四輪は動くパイロン…障害物くらいにしか思っていなかった…

それが、こんな加速をするなんて!

(R1とタメ? いや、それ以上?)

などと考えていると

「アキラ、あの電光掲示板がスタートな」

見ると、[ただ今の気温] と書いた電光掲示板があった。

その脇を通り抜ける瞬間、ユウジは左腕のクロノグラフをスタートさせた。