誰も居なくなった、図書館。 風にそよいでカーテンだけが揺れていた。 校庭からは、部活終わりの生徒達の声が聞こえるだけ。 ここで中村君と話をしたことが、この後、私の生活に大きな変化をもたらすことになるなど、今の私には知るよしもなかった。 中村隼人―――1人目のロミオ