夢じゃないよね? イテテテ… 夢じゃない。 先輩とデート!! しかも、先輩から誘ってくれたなんて! 藤堂紗織! ついに春がやってきました! 「何ニヤニヤしてんの?」 「あっ!ううん何でもない」 「ふぅん…」 「帰ろ!中村君」 ――今思うと あの時、中村君には全部お見通しだったのかもしれない。 でも、浮かれてる私の顔を見て言えなくなったんだと思う。 あんなことになるなら、中村君に相談しておけば良かった――― 先輩から貰ったチケットを上着のポケットに隠して、教室へと戻った。