校舎脇に中村君が立っていた。しかも、隣には清林学園の制服をきた女の人が居た。


「えー!ショック。彼女居たんだ~」


髪が長くて色白で……凄く綺麗な人だった。

麻衣子じゃないけど


私も、胸の辺りがチクチクしてた。


「あっ!私、熊ちゃんに呼び出されてたんだ!麻衣子ごめんね」

「うん。じゃ、後でね」


――嘘ついちゃった。

本当は、熊ちゃんに呼ばれてたんじゃない。

この場から立ち去りたかったから――


二人の姿を見てると、胸が苦しくて……。