とんでもない事になりました。

拒否する私を尻目に、


「藤堂さんなら、俺のファンの子達も嫉妬しなくて済むと思ってね。
ファンの子達の中から選ぶと争いが起こるかもしれないし。
その点、藤堂さんは、俺に全く興味ないみたいだし…」


それって――

要するに、私が、他の子達より容姿が劣るって言いたいんでしょ!

周りの女達も、『そうよね。藤堂さんなら…』って、渋谷君の言葉を鵜呑みにし始めた!

これは、やばい!

何とか撤回しなきゃ――


「よしっ!みんなの意見も一致したし、ジュリエットは藤堂で決まりだな」


熊ちゃ~ん!

あんた、何てことを……

みんなからも拍手貰っちゃって、今さらやりません!なんて言えないじゃない…。

「頑張ります…」