「…」



バーン!!



花火で照らされる二人。



聖夜は静かに沙羅の唇に自分の唇を重ねた。



「…メリークリスマス」



「…せ…いや?」



沙羅にとってのファーストキス。



「あれ?初めて?」



いたずらっ子みたいな顔をして笑う聖夜。



…私、キスしちゃったの?聖夜と?



「もう一回してあげよっか?」



からかう聖夜。



「いや、いいですっ!!!」



やだ…恥ずかしい////



沙羅の心臓の鼓動は早まるばかり。



“聖夜が愛しい”



初めてそう思った。



「沙羅…」



聖夜は沙羅を抱きしめた。



でもそんな幸せは壊れやすい。



ずっと、幸せは続くと思ってた。