「沙羅の方が上だ。僕らの一ノ瀬グループよりも断トツ。負けてられないね。」



…なんでこの人は沙羅って普通に



呼ぶの?会ったばかりだし…



「沢井さん、ちょっと外れてくれないか?」



「は、はいっ」



美佳子は逃げるように去っていった。



「…あんた、何?」



学園トップなど関係ない沙羅。



「本当に何も知らないみたいだね」



聖夜の笑みは怖さを感じる。



「…ちょ」



沙羅は思わず後ずさり。



とは言っても後ろは壁。



聖夜に追い詰められた。



「…何すんのよ」



沙羅の鼓動は治まることを知らない。



聖夜は沙羅のあごをつかんだ。