そして…



沙羅たちの前に現れた男。



「ちょっといい?君が白石沙羅?」



「は?」



「…!一ノ瀬様っっ」



美佳子は沙羅の隣で焦る。



「ちょ、何?美佳子?」



「僕は一ノ瀬グループ、後継ぎの一ノ瀬聖夜だ。」



「一ノ瀬グループ?」



沙羅は意味が分からない。



「沙羅、知らないの!?この方はセフィール学園のトップよ…。会えるなんて光栄だわ…」



「トップって…?この人、生徒じゃないの?」



「…僕のことはあまり聞いてないみたいだね。」



聖夜は余裕をかます。



「一ノ瀬様は生徒でもあってこの学園をも動かせるの。校長だって頭は上げられない。でも…」



「でも?」