「奥さま、着きました」 「御苦労さま。さ、沙羅いってらっしゃい」 「ちょっと待ってよ…」 沙羅は動揺していた。 セフィール学園前にものすごい人だかりが。 しかも誰かを待ちわびているような。 「沙羅様、どうぞ」 ドアが開いた。 と同時にきゃーという歓声が。 沙羅はおそるおそる車内を出る。 「きゃー!!!沙羅様よ!」 「さすが、白石財閥ね…」 すごい、歓迎されてる…!?