「沙羅様、お鞄でございます」 玄関の扉の前でメイドに鞄を渡される。 「ありがとうございます」 「いってらっしゃいませ」 メイドさんは綺麗にお辞儀をした。 ギィィ… 扉が開くとそこには… 「おはようございます。奥様、沙羅様」 50人くらいのメイドがズラリと立ち並んでいた。 「…うわ」 「どう?お嬢様でしょ?」 「…だね」 メイドの道を進む先にはやはりリムジンが。 「リムジンだあ」 「気をつけてお乗りください」 秋山さんだ。 秋山さんは車のドアを開けてくれた。