「…お嬢様、部屋にお戻りになって下さいね」 メイドは微笑んで、行ってしまった。 「?」 沙羅はとぼとぼと部屋に戻った。 なんで、ヒドイこと言っちゃったんだろう。 なんで、すぐ謝らなかったんだろう。 今さら、そんなこと思っても遅いのにね。 また視界がゆがむ。 ガチャ… 部屋に入ってすぐ、気づいたものがあった。 机の上に手紙と何やら小包がある。 「?」 手紙には “沙羅へ” まさか…。 裏には “秋山創也” 「!!」 急いでハサミを探して、封を切る。