「…」 創也はクルッと沙羅の方に体勢を変えた。 創也の視線が地面から沙羅に変わる。 ザー… ドクン… 私は創也が好き。ずっと。 創也も好きでいてくれる? 創也はゆっくりお辞儀をした。 …行っちゃうの? “いつか会いに行く” 約束、守ってくれる? また私を抱きしめてくれる? …もうお別れなんだね。 最後は笑いたかったな。 本当はあともう少し一緒にいれたのに…。 ブォォ…! 車のエンジン音が響く。 他のメイドたちは一礼して中に入る。